歯の喪失(なくす)の原因から見るインプラント治療
歯を失う原因ってなに?
歯を失う二大原因はむし歯と歯周病です。
どちらもその割合は同じくらいといわれています。
一般的に歯は奥歯から失っていくようです。
その理由はやはり、歯ブラシが届きにくく、歯垢が溜まることによる、虫歯や歯周病が原因です。
年齢を重ねると、一般的に歯を失う本数も多くなっていきますが、治療後も歯を失うリスクが高くなるので注意が必要です。
例をあげると、歯を失うリスクの高い歯は、かぶせ物(冠)装着されている歯や部分入れ歯の針金がかかる歯などです。
今までに行われた疫学研究をまとめますと、以下のような歯は喪失に至るリスクが高いことがわかっています。
- 未処置歯のむし歯
- かぶせ物(冠)が装着されている歯
- 部分入れ歯の針金がかかる歯(鈎歯)
- 歯周疾患が進行している歯
なおこのうち「かぶせ物(冠)装着されている歯」は、この治療法そのものが喪失を高めるということではありません。
この治療が施された歯は、無髄歯(神経をとられた歯)である場合が多いため歯の根の先(根尖(こんせん)部)に病変が残っていたりする場合が多いためです。むし歯が進んで神経をとったり(抜髄)・根の治療(根管治療)が行われるようになると、歯は相当のダメージを受けたことになります。
このような状態に至らないようにすることが、歯の喪失を防ぐうえで非常に重要といえます。
引用元:厚生労働省 歯の喪失の原因